安心会からのお知らせ

東日本大震災と津波の影響について

2011年04月09日

佐藤歯科医院 院長 佐藤 博

この度の東日本大震災では、東北沿岸各地で、多くの津波被害がありました。
医療法人安心会 佐藤歯科医院も、仙台市若林区荒浜地区を襲った大津波で壊滅的被害を受けることとなり、残念ながら閉院を余儀なくされることとなりました。

おかげさまで医療法人安心会の全スタッフは、佐藤歯科医院のスタッフを含め全員無事が確認され、震災発生時佐藤歯科医院で治療を受けておられた患者さんも迅速な避難により津波に巻き込まれることなく無事が確認されました。しかしその一方、日ごとに被害状況が分かるにつれ、荒浜にお住まいの多くの方々が、安否不明 もしくは犠牲になられたということが分かり、愕然としている次第です。

市内中心部から、のどかな田園地帯を通り抜けるとそこに存在した海辺の町。人情味あふれ、ほのぼのと暮らす荒浜の町の皆さんは、22年前、我が佐藤歯科医院が開業した折に「やっと町に医療機関ができた、嬉しい!」と快く私たちを受け入れてくださいました。以来、地元の方々から教わったこと、頂いた温情は数知れません。ずっと当医院を育て見守って下さった皆さんの暮らしが、一瞬にして失われてしまったことに対する憤りをどこにもぶつけることができず、歯がゆいばかりです。

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震災数日後、荒浜地区に入ることを許され、その状況を確認してきました。
あの美しい田園地帯は見る影もなく、自然の猛威には恐れを感じるばかりでした。市内中心部とは天国と地獄の差を感じました。
そんな折、診療所のあった地点から3キロほど離れた場所に、佐藤歯科医院の看板を見つけました。こんなに押し流されたにも関わらず、その看板は倒れることもなく雄々しく立っていたのです。半ば憔悴しきっていた私は、その姿を見て考えを改めさせられました。未曾有の惨事の中でも荒浜の皆さまに守られ倒れることなくここに立っている…。ぼんやりしている場合ではない、やはり頑張るしかないと、奮起させられたのです。

現在、荒浜地区は行方不明者の捜索や瓦礫の撤去のため、自衛隊、警察、消防の方々が作業をし続けておられます。私も警察の要請により身元確認のお手伝いをさせていただきましたが、まさかこんな形でお会いするなんて夢にも思いませんでした。一刻も早く、町の方々の消息が確認されることを祈るばかりです。
多くの不安を抱え避難所におられる方々、これまで佐藤歯科医院を愛してくださった方々のために私ができることは、やはり地域のみなさんに歯科医療で御恩返しすることだと強く強く考えました。
復興までの道のりはまだまだ遠いものかもしれませんが、微力ながらみなさんとともに歩んでいきたいと考え、避難所に近い東宮城野歯科医院にて院長として赴任し、歯科診療を継続させて頂きたいと考えています。

被災者の方々が、一日でも早く平常な生活にもどられるように祈念いたします。
また、報道を知った数多くの方々から、安否確認やお見舞いのお問い合わせをいただき、大変有難い気持ちでいっぱいです。
今後も、医療法人安心会をよろしくお願いいたします。

医療法人安心会 理事長
佐藤歯科医院 院長
佐藤 博

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