安心会からのお知らせ

口腔ケアQ&A

2009年08月31日

6月に、特別養護老人ホームにて職員対象の『口腔ケアに関する講習会』を行いましたが、
その後、職員の方々からいただいた講習会の感想の中に

「口腔ケア、こんな時具体的にどうしたら良いの?」

という質問が数多く含まれていました。

今回、そのいくつかの質問にお答えしたいと思います。

Q、どのようにしたら、口をあけてもらえるのか?

A、まずはリラックス。
  利用者さんの中には歯みがきをするという習慣が無い方 います。
  そういったことも頭に入れておきながら口腔ケアを行うことも大切です。
  無理に押さえつけて行うことはなるべく避けて、
  肩や首、唇、頬などをマッサージしてから行う、
  こうすると筋肉がほぐれるため大きく開いてくれたりしやすくなります。

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Q、口臭予防はどのようにすればよいか?

A、まずは、口腔内に磨き残しや植物残渣が残っていることが考えられます。
  ブラッシングを続けてみてください。
  また、虫歯や歯周病が進行している場合も考えられます。(特に歯周病の方を要注意)
  これは、歯科医院での治療が必要になります。
  放っておいても治るものではありませんので早めの受診をお薦めします。

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Q、一度の口腔ケアで、うがいは何回くらい行えばいいか?

A、①清掃を始める前
  ②歯ブラシで磨いた後(だ液が多い方、または残存歯が多い方は上下で1回ずつうがいを行っても良い)
  ③歯間ブラシや舌ブラシを使用した後

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Q、歯間ブラシを使用した際に血が出ても、やり続けてもよいのでしょうか?

A、歯間ブラシを使用中の出血は歯ぐきが炎症をおこしているためと考えられます。
もともと歯ぐきの近くに磨き残しがたまってしまうと、腫れ、出血といった炎症がおきます。
これを改善するには歯ブラシと歯間ブラシが必要になってきます。
歯間ブラシを使用していくうちに(2週間くらいで)歯茎の炎症がなくなり出血も出なくなります。
ただし、誤った方法で使用している時も出血する場合があります。
その場合は痛みを伴うので、その点で判断していただくと良いと思われます。

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Q、歯ブラシを噛んでしまって、口をあけてくれない

A、頬や顎をマッサージして、筋肉の緊張を取り除きリラックスしていただきましょう。
  また、磨く前に歯ブラシに慣れてもらうように唇や歯ぐきにブラシを当ててマサージをしてみてください。
  何回か行うことで少しずつ慣れて、開いてくれるようになると思われます。

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Q、舌苔除去の際、嘔吐(吐き気)がみられる方に対しての方法

A、舌根の近いところまでブラシを当ててしまうと嘔吐反射が起きます。
  また、その反射が過敏な方もいますので、
  舌の中心から舌の先ぐらいをなでるように行ってください。

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Q、入れ歯の管理の仕方について聞きたい

A、日中は、食後にはずしてブラシで洗い装着していただく。
  (食物残渣の除去や口腔内のバイキンの繁殖を防ぐため)
  長時間入れ歯を装着したままだと口の粘膜に負担がかかるため、
  就寝時ははずして頂き、水中に保管する。
  (入れ歯の変形を防ぐため、必ず水中に保管しましょう)

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Q、口腔ケアについて意識が低い入居者の方が多いため、その方達に講習会を行ってほしい

A、是非行わせていただきます。
  現在も各地域で行われている介護予防教室などに出向き、
  高齢者の方々に講話をしております。

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Q、口腔ケアが充分に行えているのか否か基準が分からない

A、歯垢染め出し液という、磨き残しの部分だけに色がつくものがあります。
  磨き残しなどは無色ですので、どこに汚れがついているのか分かりにくいです。
  そのため、染め出し液を使用すると
  汚れが残っているところだけが赤く染まるので、大変分かりやすいです。
  
  磨けているかどうかという基準は、歯と歯の間、歯と歯茎の境目の赤く染まった部分が
  全体の1/5以下であれば、きちんと磨けていると判断してよいとなっております。
  しかし、麻痺などによって食物残渣がたまりやすい方は、
  まずはそれをきれいに取り除くことが大切です。
  
  個人個人の自立度に応じて目標値などを設定して行うと良いかもしれません。
  
  例えば、

  ・自立度の高い人は染め出し液での値が1/5以下を目標とし、
  ・支援が必要な方には、食物残渣や舌苔の除去、口腔内の乾燥を防ぐなどを目標とする

  など、その方に合わせて目標を決めていただくと良いと思います。

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